おはようございます



きょうの夜明け



なんて美しい世界にいることでしょう



きのうの雨は霧になって空に還り



名残の月が太陽に譲っていく頃



鳳凰乱舞して



空は夜から朝へと移っていく

「肉体を脱ぐ」って
境界なく「つながる」ってこと

たいせつな人を亡くすって
失うんじゃなくて
ひとつになるんだね

ひとつになったから
見えないんだね

何かを失った瞬間に　

それ以外のすべてを得ている


何かを手放すと
手放したもの以外の
すべてを得ている

何かをつかんでいると
それ以外のものは
すべて失っている

・・・・・・・・

仕事も　恋愛も
失った方に心を向けると
心が折れそうになるけれど

それを失ったために
それ以外の仕事も異性もすべて得ていて

新しく選び　
今までとは違う方向に進む時だ

選ぶということは
もうすでに自分の世界にあるということ

何かをつかんでいることは
それ以外を自分の世界から失っていることでもある

失うものはごくわずかだ
手放した時　それ以外のすべてを手に入れている

どちらに　心を向けているか
それだけのこと

そんなふうに　
今では思えるようになったよ

今日は涼しいね といいながら
水やりをしていたら

ほかの鉢の影にかくれて
大きなカラーの花が咲いていておどろいた



去年の種がこぼれて
今年もまた 顔を見せてくれた

花が終わっても
それが土に還っていくまで見届けて
そのあとは何もない土に
ずっと 水をあげてきた

見えないいのちを信じて

こうして
終わったと思われたものが
また忘れずに翌年再生してくるとき

自然への畏敬の念と
いのちへの信頼が
ますます
たしかなものになってくる

自然といのちの循環のひとつとして
私の存在も これでよし と思えてくる

今ここに生まれて
ここに生きただけで よし と




去年のシソは枯れても

今年はまた生まれてくる




終わりなく

代が代わっていくだけだ

今日もまた

花は花として
草は草として そこに在り



降った雨は
山からまた 空に還っていく



自然という大いなる循環の中で
私もまた 今日も

私として在ろう