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昨日 富士宮市柚野にある興徳寺に行ってきました
ここから見る富士山が 大好きなのです
裾から裾まで さえぎるものがなく
富士山の全貌が見渡せます
手入れをしない杉林や
このおびただしい竹林を拓くのは
どんなに大変なことでしょう
それを 和尚さんとその仲間たちが
力を合わせて がんばっています
「竹の子をみんなが楽しみにしているから 全部は切らないよ。」
竹って オスとメスがあるんだって! 知らなかった~
1本のオス竹のまわりに 5本くらいのメス竹ができるんだって
だから オス竹を切らないようにしないと って
毎年みんなで裏山を切り開き
頂上まで階段を作りました
頂上に登ったら そこから海が見えるんだって!
すでに 小学校の子どもや親を巻き込んで
そこにどんぐりや くぬぎや 桜の苗木を植えています
もうお寺は桜で有名なのですが
山ごと 里ごと桜色にしたいらしい
4年前に植えた桜は ぐんぐん成長して枝を伸ばしていました
1本1本の苗木には
植えたこどもからのメッセージと名前の札がついていました
「この子たちが この山を愛して守っていくだろう」
泰然和尚と私は 幼なじみの同級生
「いつ死んでもいいけれど あと10年
この山が 桜色になるのを見てみたい・・」
それは 私も おんなじ思い
和尚さんの夢は ますますふくらんで
着実に形ができてきています
「ここに家を建てて、土間のあがりがまちに座って、
みんな畑仕事の土足のままでお茶を飲めるようにする。
大きなかまどを作って 親父と息子が昔みたいに火吹き竹で飯を炊き、
母さんたちはみそ汁を作って、一汁一菜の飯をみんなで食うんだ。
そのあと、富士山を見ながら入れる風呂も作ろう!
いつも親子の笑い声がするところにしよう。
イベントができる舞台も作ろう。
もうじきここに2000匹の蛍の幼虫を入れるから
6月には、1000匹以上の蛍が飛ぶよ・・・。」
ところが!
柚野の山が企業に買い取られる話がでてきたそうで・・・。
彼は叫んでいました
「全部木を切ったら あとの山は俺にタダでくれ~!」
彼は柚野の山を
土砂崩れを起こさない もともとの日本の
雑木林と健康な土に戻して 子どもたちに遺したい
できたら柚野を 桜の里にしたいのじゃないかな・・・
これは この里や日本を
何十年も離れて暮らした和尚さんの
感謝と詫びと故郷への愛が詰まった祈りなのかもしれない
桜の山に囲まれて 目の前に富士山・・・
想像するだけで こころが躍ります
さて 和尚さんは今夜も
ブラジルから来た息子さんと
夜の寒行に出ている頃です
もちろん 二人きりじゃありません
彼のあとを 村の大人や子どもが
お題目を唱えながら続いていることでしょう