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1~2年前 彼の「ワレワレハ宇宙人ダ」から
彼のシュールな笑いにはまってしまい
しばらく読者になって毎日ゲラゲラ笑っていたことがあった
しばらくぶりにつながったので読んでみた
芸人さんのお笑いには さっぱりな私だけれど
笑いのツボは人それぞれらしい
私のツボはここにあるようだ
上田啓太さんのブログから
【「ワレワレハ宇宙人ダ」に込められた気遣い】
(これは下にコピペしました)
感想としては
これは朗読には向かない
読んでみればわかる・・・いや読めない
笑いすぎてということもあるが・・
読めるものなら 声を出して読んでみて欲しい
こちらで爆笑したあなたは
私とおなじツボだ
そんなあなたには こちらも紹介したい
「美容師が悟りをひらくとどうなるか」
http://diary.uedakeita.net/entry/2016/10/04/102424
いま この星には
笑いが必要だ
笑ってくれたらいいなぁ
笑ってほしいなぁ
笑ってください
(上田啓太さんのブログから)
【「ワレワレハ宇宙人ダ」に込められた気遣い】
「ワレワレハ宇宙人ダ」
宇宙人というのは、そう自己紹介することになっている。
いつからそんな話になっているのかは分からんが、宇宙人は銀色の体と大きな頭を持ち、宇宙船で地球に降り立ち、「ワレワレハ宇宙人ダ」と自己紹介することになっているのである。
初めて聞いた時、私はこのセリフに感動した。
宇宙人というのは本当にすごいと思った。
さすがは宇宙船を作るだけある、高度な文明をそなえているだけあると思った。
感動の理由を説明したい。
逆の立場で考えてみればよい。
遠い未来、文明を発達させた我々が別の生命体のいる惑星に着陸する。
異変に気づいた生物たちが、警戒するような表情で我々の宇宙船を見守っている。
そこでの第一声。
ここで「我々は宇宙人だ」と言えるか?
「我々は地球人だ」と言ってしまうのではないか?
はじめて降り立った惑星で未知の住人に自己紹介するという状況で、宇宙人は「ワレワレハ宇宙人ダ」というかたちで、相手の立場に身を置いて自己紹介している。
この気遣いがすごいということである。
ハサミを渡すとき、刃でなく柄のほうを向ける。
対面で話をするとき、「相手から見て右」というふうに調整して話す。
そんなことをさりげなくできるのが「気遣いのできる大人」ならば、着陸後の第一声で「ワレワレハ宇宙人ダ」と言える宇宙人は、まさに気遣いのできる大人である。
光線銃を渡すときも、きっと銃口じゃないほうを向けてくれることだろう。
普通、自分の星の名前でも言ってしまいそうなものだ。
「我々は地球人だ」と言うほうが、ずっと自然なのだ。
だからこそ宇宙人の気遣いはすごいのだ。
気遣いのできない宇宙人ならば、着陸後の第一声から、
「ワレワレハ ンゴジパャメヴゲ第六星人ダ」
とか言うだろう。
我々は「ん、なんて?」となるだろう。「ごめんもう一回!」となるだろう。
万一聞き取れたとしても、ンゴジパャメヴゲ第六星人にまったくピンとこないし、第六星人ということは第一星人から第五星人までもおり、第七や第八もいるのかもしれないが、結局なにひとつ分からない。
それに、これは我々の言語における自然な発音の域をこえているから、ンゴジパャメヴゲという名前を、ンゴジャメパヴゲとかンゴジヴパメャゲと言い間違える可能性もあるだろう(というか、読んでいて何が違うのか認識できなかったはずだ)。
名前を間違えることは初対面におけるタブーだから、絶対にやってはいけないが、むずかしい。
「ンゴジャメパヴゲではない、ンゴジパャメヴゲだ」と訂正されても、「ん、なんて?」である。
田中と田井中のちがいは簡単に認識できる我々も、ンゴジャメパヴゲとンゴジパャメヴゲのちがいにはお手上げなのであり、初対面でいきなり険悪な雰囲気がたちこめてしまう。
気遣いのできる宇宙人は、こういったことを完全に理解している。
だからこそ、いきなり固有名を出すんじゃなく、割り切って「宇宙人ダ」と自己紹介するのである。
そうして交流を深めていき、銀色の体をペタペタさわっても怒られないほどに仲良くなり、向こうは向こうで我々の肌色の皮膚をペタペタさわって不思議そうな顔をし、最後は肩を組んで歌まで歌い、そうなったときにはじめて、
「俺さ、宇宙人って言ったけど、正確にはンゴジパャメヴゲ第六星人なんだ」
こう言ってくるのだ、気遣いのできる宇宙人は。
それならばこちらも頑張って発音を練習するだろう。
おまえは最高の奴だから、俺の最高の友だから、最高の奴の最高の星の名前は、文化的に無理のある発音でもしっかり発音したいから!
そしたら向こうも感動して、
「ありがとう! 俺、ンゴジパャメヴゲ第六惑星の、レングフアイヴレォイ!」
ここでまたちょっと試される。
あっ、名前は名前でそんな感じなんだ。
そりゃそうか、星の名前があれだもんな……。
しかし最高の友なのだし、銀色のからだをペタペタさわらせてくれたし、目がでかすぎることをイジリ倒したときも笑顔のままだったし、光線銃を誤射して宇宙船に焦げ跡ができたときも「いいよいいよ」で済ませてくれたし、本当に気のいいやつなんだから、銀河をこえた我々の友情は永久に不滅なんだから――
「ちなみに下の名前は、グヴァレンボボゥェイポィンペウグァウンンゥツォポッポッポェ」
このへんで「やっぱいいや」となりますね。
物事には限度ってものがあります。
すみやかに帰ってください。さよなら、宇宙人。